手と人生私は、自分の手があまり好きではない。人からは、「まあ、綺麗な手ね!」 「何も苦労して無いでしょ!」・・・と言われるが、 こう言われることが、嬉しくないのだ。 確かに、手が荒れるほどの仕事をしていないし そういう状況にいることの幸せも感謝している。 だけど、私は、【おばあちゃんの太い節がある手】が 羨ましかった。 ああいう、たくましい女性の手になりたかった。 「風と共に去りぬ」のスカーレットが 畑仕事で手が荒れるシーンがあったが、 そこが印象に残っている。 今でも、【綺麗な手の人】より 何かしら、【タコがあったり、荒れた手の人】に つい目が行く。 その人の人生をあらわす手をもってる職人さんなんかは、 尊敬する。 【道具に沿うように形が変わった手の人】は、 今はほとんど見かけない。 13杯目←14杯目→15杯目 |